フロントフォークのオーバーホールで知った現実

バイクメンテナンス

先日、愛車の CB1300スーパーボルドール のフロントフォークをオーバーホールしてもらいました。中古で手に入れてから初めての作業になります。走行距離はすでに 1万1000km に達しており、ここ最近はツーリングに出かけるたびに足回りの動きが少し気になっていました。

そんな矢先、ガレージで愛車を眺めているときに気づいてしまったのが、フォークの オイル漏れ。アウターチューブの下部にうっすらとオイルが滲み出し、ダストシールの周辺も黒く汚れが付着していました。正直「そろそろ来たか」という感じでしたが、次のツーリング予定が迫っていたため、自分で作業する時間はどうしても確保できず、信頼しているバイクショップに依頼することにしました。

ショップでの診断と部品手配の現実

バイクをショップに持ち込むと、まずは状態を確認。
やはりオイルシールとダストシールは完全に寿命。さらに インナーチューブには点サビ が浮いており、オイル漏れの原因になっている可能性が高いとのことでした。インナーチューブはそのままでは再利用できず、交換が必要。追加出費は痛いですが、安全面を考えると妥協できません。

さらにフロントフォーク上部に装着されている イニシャルアジャスター も劣化していたので、この機会に新品へ交換。細かい部品ですが、調整機能がしっかりしているだけで乗り味は大きく変わります。

問題は スプリング。こちらは消耗が進んでおり、できれば新品に換えたかったのですが、純正品はすでにメーカー在庫なし。社外品も調べてもらったものの、入荷まで 2か月待ち という状況でした。さすがに次のツーリングに間に合わないため、今回は現行のスプリングをそのまま再利用することに。

このやり取りを通じて、改めて「このCB1300も新車販売から20年近く経っているんだな」と実感しました。純正部品が徐々に入手困難になりつつある現実に、少し寂しさと不安を覚えます。

作業完了と体感した変化

数日後、ショップから作業完了の連絡を受け、引き取りに行ってきました。交換内容は以下の通りです。

  • フロントフォーク オイルシール・ダストシール交換
  • フォークオイル交換
  • インナーチューブ新品交換
  • イニシャルアジャスター新品交換
  • スプリングは再利用

仕上がった車両に跨った瞬間から、まずはフロントの動きの軽やかさを感じました。オイルがきちんと循環していることで減衰がスムーズになり、ブレーキング時の沈み込みもコントロールしやすい。アップダウンのある道での安定感はもちろん、街中の段差を越えるときの衝撃吸収性も以前とは段違いです。

インナーチューブの新品交換による視覚的な効果も大きく、輝きを取り戻したフロント周りはやはり気持ちがいい。愛車が若返ったように見え、オーナーとしての満足感は高まりました。

今回のオーバーホールを振り返って

今回の一件で改めて感じたのは、「古いバイクの維持は計画性が大切」 ということ。部品が潤沢にあるうちは気軽に交換できますが、20年近く経つと在庫切れや長期欠品は避けられません。特に消耗品や足回りパーツは走行に直結するだけに、事前の準備やショップとの相談が欠かせないと痛感しました。

次回はスプリングを社外品に換えて、より足回りをリフレッシュさせたいと考えています。こうして少しずつ手を入れながら、これからもCB1300スーパーボルドールと長く付き合っていければと思います。

👉 まとめ
フロントフォークのオーバーホールは出費も手間もかかりますが、それ以上に「安心して走れる」喜びを取り戻すことができます。古い車両を大切に維持する上で避けて通れないメンテナンスだからこそ、今後も計画的に向き合っていこうと思います。

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