東京オートサロン2026の屋外イベント会場で、モータースポーツ史に残る特別な瞬間が実現しました。
昨年に続き、佐藤琢磨さんによるF1マシンのデモンストレーション。しかも披露されたのは、ホンダコレクションホールに展示されている伝説のF1マシン2台という、まさに奇跡の内容でした。

展示ではなく「実際に動く」「実際に音を出す」。
東京オートサロン2026の中でも、間違いなく語り継がれるイベントとなりました。

ホンダF1エンジンでコストラクターズタイトルを獲得したFW11がデモ走行
最初に登場したのは、ウィリアムズ・ホンダ FW11。
このマシンは、ホンダF1エンジンでコストラクターズタイトルを獲得した伝説的な1台です。

1986年、1987年に実戦で使用され、ナイジェル・マンセルがドライブしていたマシンとしても知られています。
FW11の驚異的なスペック
- 1.5L V6ツインターボ
- 最高出力は1000馬力とも言われる
- 車重はわずか500kg
- 急激にパワーが立ち上がる、いわゆるドッカンターボを搭載
今のF1とはまったく異なる、“制御されていない怪物”のようなマシンです。

予定周回を超えて走行。会場の熱気がドライバーを突き動かした
屋外コースを含めた予定周回は3周。
しかし、佐藤琢磨さんはその期待に応えるかのように、1周多い4周を走行してくれました。

アクセルを踏み込むたびに炸裂するターボ音。
立ち上がりで一気に暴れ出すパワー。
観客は息を呑み、カメラを構える手も止まったまま、その走りを見つめていました。
なお、このFW11は、佐藤琢磨さんが当時10才の時、初めて鈴鹿サーキットで実際に目にしたF1マシンでもあります。
少年時代の記憶と、今の自分が交差する。そんな特別な想いが込められたデモランでした。

続いて登場、1991年の名車 マクラーレン・ホンダ MP4/6
続いて披露されたのは、1991年に活躍したマクラーレン・ホンダ MP4/6。

- V12 3.5L自然吸気エンジン
- ゲルハルト・ベルガーがドライブしていたマシン
- アイルトン・セナと共に黄金時代を築いたF1マシン
こちらはデモ走行こそ行われなかったものの、エンジンを始動し懐かしいエンジン音によって自分自身の心が熱狂します!
水温80度ギリギリまで回されたV12サウンド
メカニックの指示のもと、
水温80度ギリギリに達するまで、V12エンジンを暖めながらアクセルをあおる演出!
甲高く、伸びやかで、どこまでも澄んだF1サウンドが、屋外会場いっぱいに響き渡りました。
走らなくても分かる、本物の存在感。
この音を生で聴けただけでも、会場にいた価値があったと言える瞬間でした。

琢磨さんの解説で明かされた「アイルトン・セナ仕様」
このMP4/6について、佐藤琢磨さんから興味深い解説がありました。
- スロットルが非常に軽い
- スロットルリンケージはフルレストア済み
- アイルトン・セナが使用していたリターンスプリングを装着
つまりこのマシンは、アイルトン・セナ仕様として仕上げられているとのこと。
細部にまで当時のフィーリングを再現しようとする、ホンダと関係者の本気度が伝わってきます。

東京オートサロン2026は、F1の歴史を「体感」できる場所になった
カスタムカーや最新パーツが主役になりがちな東京オートサロン。
しかし2026年は違いました。
- ホンダF1の黄金期を象徴する2台
- 世界を制したエンジン
- それを知り、愛し、語れる佐藤琢磨さんの存在
展示ではなく、音と振動と記憶で体感するF1。
東京オートサロン2026は、モータースポーツファンにとって忘れられない年になったはずです。
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