金属にクリアスプレーを塗って錆止め(さびどめ)する方法は、正しく行えば効果的です。以下に先日、サビを落としたブレーキロッドを例に手順と注意点を詳しくまとめます。
🔧 必要なもの
- 金属用のクリアスプレー(アクリル系またはウレタン系がおすすめ)

- サンドペーパー(#400~#800程度)
- パーツクリーナーやシリコンオフ(脱脂剤)
- ウエスや布
- ゴム手袋、マスク、換気のよい作業環境
✅ 作業手順
① 表面のサビ取り・汚れ落とし
- 古いサビがある場合は、サンドペーパーやワイヤーブラシでしっかり除去。
- 古い塗装も浮いている部分があれば落とします。
※ 先日サビ落とし作業の紹介をしたのでここでは作業を省略します。詳しくは、鉄粉クリーナで錆び落としをご参照ください。
② 脱脂(油分・手あかを取る)
- シリコンオフやパーツクリーナーで脱脂。

- 乾いたウエスで拭き取って、完全に乾燥させます。
③ クリアスプレーの塗布(1回目)
- スプレーは20~30cm離して、薄く均一に。
- 垂れないように「薄く数回」が基本です。

④ 乾燥・重ね塗り(2~3回)
- 10〜20分程度乾かしてから、2回目・3回目を重ね塗り。
- 厚く塗りすぎると垂れる原因になるので注意。
⑤ 完全乾燥
- 24時間程度、しっかり乾かす。
- 気温や湿度により乾燥時間は変動します。

🔍 補足ポイント
項目 | 説明 |
---|---|
✅ クリアの種類 | 屋外使用ならウレタンクリアが高耐久でおすすめ。 |
✅ 錆止め効果 | 完全な防錆には、防錆プライマー+クリアがより確実。 |
❌ NG例 | 錆が残ったままクリアを塗ると、内部でサビが進行します。 |
💡 さらに防錆力を高めたい場合
- 防錆プライマー(透明タイプや薄いグレーあり)を先に塗り、その上にクリアスプレーを重ねると、さらに長期的な防錆になります。
ブレーキ関連の整備は命に関わるため、自信がなければバイクショップに点検・整備依頼が確実です。
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