バイクに乗るうえで、水温や電圧の管理は非常に大切です。
夏場の渋滞や長距離ツーリングでは、オーバーヒートやバッテリー上がりなどのトラブルが起こりがち。そんな不安を解消してくれるのが、ヨシムラの「PRO-GRESS1 テンプ・ボルトメーター」です。
シンプルで視認性の高いデザインで、水温と電圧を同時に表示できるのが魅力です。
今回は、このメーターを アクセサリー電源ユニット「D-UNIT」 を利用して取り付ける方法をご紹介します。
1. 用意するもの
- ヨシムラ PRO-GRESS1 テンプ・ボルトメーター本体
- 水温センサー(ホースアダプター or ドレンボルト式)
- D-UNIT(アクセサリー電源ユニット)
- 電工ペンチ、ギボシ端子、結束バンド、延長コード
- 六角レンチ、プラスドライバー
D-UNITを使うことで、電源取り出しや配線分岐が非常に簡単になり、後からアクセサリーを増設する際にも便利です。
2. メーター本体の取り付け位置
視認性を優先して、ハンドル周りに取り付けます。ヨシムラ純正ステーを使えば、ハンドルクランプやメーターステーにスマートに設置可能です。ツーリング中に一瞬で確認できる位置に取り付けるのがポイントです。
3. D-UNITの設置
D-UNITはバッテリー直結で電源を取り込み、複数のアクセサリーに分配できる便利な電源ユニットです。
- D-UNIT本体はシート下やサイドカバー内など、雨や振動に強い場所に固定。
- バッテリーのプラス・マイナスにD-UNITを接続します。
- ACC連動のトリガー線をテールランプやイグニッション電源から取り出すと、キーONで連動するようになります。
これでメーター用の電源を簡単に確保できます。
4. 温度センサーの取り付け
PRO-GRESS1の温度センサー(別売り)は、以下の2通りの取り付け方法があります。
(温度センサー取付はクーラントやエンジンオイル交換が必要になるので、今回は概要だけ紹介します)
ラジエターホースアダプター方式
- ラジエターホースを一部カットしてアダプターを挿入。
- センサーをねじ込み、ホースバンドでしっかり固定。
- クーラント漏れがないか必ずチェック。
ドレンボルト方式
- オイルパンのドレンボルトを専用センサー付きに交換。
- オイル温度として使用可能。
取り付け後は必ずクーラントやオイルを補充してエア抜きを行いましょう。
5. 配線作業
- メーター本体から出ている電源線をD-UNITのアクセサリー電源に接続。
- アースはD-UNITから出ている共通アース端子を利用すると確実。
- 水温センサーの配線はフレーム沿いに結束バンドで固定。熱に触れやすい部分は耐熱チューブを使用すると安心です。
D-UNITを使うことで、バイク純正配線を傷つけることなく、安全かつスマートに電源を確保できます。





6. 動作確認
すべての配線を接続したら、キーをONにして確認します。
- 電圧表示がバッテリー電圧と一致しているか。
- エンジン始動後、水温が上昇して数値が変化するか。
- モード切替が正常か。
問題がなければ取り付け完了です。

7. 仕上げ
配線をまとめ、ハンドル操作や足回りに干渉しないよう整理します。D-UNITを使うことで電源管理が一元化でき、今後USB電源やグリップヒーターなどの増設も簡単に行えるのが大きなメリットです。
まとめ
ヨシムラ PRO-GRESS1 テンプ・ボルトメーターは、ライダーに安心感を与えてくれる実用的なアイテムです。D-UNITを使えば、純正配線を傷つけずにスマートに電源を取り出せるため、DIY初心者でも比較的簡単に取り付けが可能。バイクの状態をリアルタイムで把握できる環境を整えて、安全で快適なツーリングを楽しみましょう。
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