乗用車に関する電動化のニュースが日々伝えられる中、以下の理由からバイクの電動化も確実に進んでいきそうです。


- 環境規制の強化
各国で排ガス規制が厳しくなっており、内燃機関(ガソリンエンジン)車から電動バイクへのシフトが進んでいる - 技術の進歩
バッテリーやモーター技術の向上により、航続距離や充電時間の問題が徐々に解消されつつある - 政府の支援
一部の国や地域では、電動バイク購入に対する補助金や税制優遇が用意されている - 大手メーカーの参入
ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキといった日本の大手だけでなく、海外メーカーも電動バイクのラインアップを拡充している - 都市部での需要増
短距離移動や配達業務(ラストワンマイル配送)での需要に対応するため、静かで環境負荷の少ない電動バイクの導入が進んでいる
ただし、充電インフラの整備や価格の高さなど、解決すべき課題は多くありそうです。


電動大型スポーツバイクについて・・
大型スポーツバイクの電動化は、「これから本格化していく段階」のようです。以下に現状と課題、将来の展望をまとめました。
現状
- 既に登場しているモデル:
- Energica(イタリア):MotoE(電動バイクレース)にも採用された高性能モデルを市販
- Zero Motorcycles(アメリカ):高出力で大型バイクに近いモデルを複数展開
- LiveWire(ハーレーの電動ブランド):LiveWire One などがスポーツ性も重視
- 日本勢では:
ホンダやヤマハは125cc〜中型相当の電動バイクを中心に開発しており、大型スポーツタイプの電動化は、まだ本格展開されていません。ただし、水面下で開発は進めていると言われています。
課題
- 航続距離と重量:
高速走行や長距離移動に必要な大容量バッテリーは重く、大型スポーツバイクの「軽快さ」とトレードオフになることが多い - 価格の高さ:
現在の電動大型バイクは、同等のガソリン車よりも100〜200万円以上高いケースが多い - 充電インフラ:
高速充電対応のインフラがまだ不十分。特にツーリングで不便と感じるユーザーが多い
将来展望
- 2025年以降に技術進化が加速:
固体電池などの次世代バッテリーが実用化されれば、軽量化・高出力・長寿命が見込まれます - 欧州主導で市場が広がる可能性:
CO2排出ゼロを強く推進するEU市場での需要が先行し、その後アジアや北米にも広がる見通し - バイクレースの影響:
MotoEなど電動バイクレースの人気が高まれば、スポーツ性能の高い電動バイクへの関心も増すでしょう
日本の電動大型バイクの動向
2025年現在、日本製の大型電動スポーツバイク(400cc相当以上)は、残念ながら市販段階に到達していませんが、以下のような動きがあります:
1. ホンダ「RC-E」(コンセプト)
- 概要:2011年に発表された電動スポーツバイクのプロトタイプ。
- 現状:正式な市販化には至っておらず、開発は継続中とみられます。
2. ヤマハ「Motoroid」シリーズ
- 概要:AIや自立走行技術を備えた未来型電動バイク。
- 現状:こちらもショーモデル段階。スポーツ走行重視の市販モデルではない。
3. カワサキ「Ninja e-1 / Z e-1」
- タイプ:125cc〜250ccクラス相当(普通二輪相当)
- 現状:2023年に市販化。ただし航続距離・出力ともに中型以下の入門向け。
4. スズキ
- スズキは2025年に向けて**「電動バーグマン」**(スクーター)の投入を発表済み。スポーツタイプの大型モデルはまだ登場していません。
まとめ
- 日本メーカーの大型電動スポーツバイクは「まだ未発売」
- ただし、ホンダやカワサキは水面下で開発が進められていそうで、2030年ごろまでに登場の可能性がありそうです。
では、また・・


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